虹色ほたる 永遠の夏休み
- 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
- 発売日: 2012/11/21
- メディア: DVD
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何となく、ウェルメイドな子供向け映画かな、と思ってたんだけど凄くチャレンジングな映画だった。
心浮き立つ素敵なシーンがいくつかあるものの、挑戦的な絵柄が没入を妨る。
ラストは明らかに子供向けにしたってサービス過剰。
そこは抑制を効かせた上で適切な所で話を切って、その後を観客に想像させた方が良かったのでは?
(例えば大林版「時をかける少女」のように)
中盤のあるキャラクターの真相が明かされて以降、何か別の話が始まってしまった感があったり
蛍じいさんは単なる舞台装置になっていたり、脚本構成には難が多く感じられた。
とはいえ、作画含めた挑戦は高く買いたいし、ケンゾウ君周りのエピソードはベタながら良かったし、中盤の蛍を見るシーンは惚れ惚れする美しさだった。美点も多い映画だと思う。
先ほど僕が欠点として挙げた過剰さも人によってはむしろ好ましく感じられる部分かもしれない。