スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団
エドガーライトの「ショーン・オブ・ザ・デッド」がゾンビになるほど好きなので、エドガーライト最新作の名前を聞きつけ('A`)ヴァーっと劇場へ向いました。
「エドガーライトの映画だからどうせ超面白いに決まっている。」とありとあらゆる賛辞の言葉を観る前から用意してたが、今作はちょっと僕には合わない部分が多く…。
もちろん、エドガーライト持ち前のスピーディーさ、疾風のごときフィルムワークなどは健在で、気の利いたギャグや仕掛けも大量にあるのです。
ですが、やはり全体にちょっとシリアスさがあまりないので画面上はド派手でもどんどん飽きていっちゃうんですよね…。
オープニングから明らかなように「今作はゲームです、そのつもりで」と宣言されるのですが、やはり主人公に真顔で感情移入する事がちょっとできない…。
まあ、「あっ…!よくよく考えたら、オレ、そんなにゲーマーでもないぞ…!」と気付いた僕も僕なんですがね…。
あ、あとこの映画。
オタクのオタクによるオタク向け映画のようなルックをしているし、実際その側面が強いのですが一本の恋愛映画としてしっかりしている印象を受けました。
ラストの「コンテニュー?」」とか最高じゃないですか。
一定の満足度は得られた良い映画だとは思うのですが、僕がエドガーライト監督に期待するのはそんな「普通に良い映画」なんて水準ではないわけで…。