ぼくのエリ 200歳の少女
※ネタバレしてます
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2011/02/04
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これはいかん…いかんですよ…
恐ろしい話ですよ…
いじめられっ子の少年が同い年ぐらいのヴァイパイアのエリに魅せられて…っていう話なんだけど
少年がヴァイパイアちゃんについていったらどうなるか、を暗示させるおじさんのキャラクターがいて、彼の末路が本当に悲惨の一語で…。
おそらく少年にとってはあれは初恋で、フラれたりすれば「500日のサマー」のアイツみたいに盲目にならずに済むのでしょうが相手が相手な分そうはいかない。
このエリってヴァンパイアの設定が秀逸で、おそらくエリは気が遠くなるほどの年月を生きているせいで恋とかどうでも良くなってて少年の事を血をパトロンぐらいにしか思ってないよ。
一応甘いトキメキのシーンもあるのだけれどそれはあくまで少年視点でエリからすれば、作中に出てくるように、それこそルービックキューブの要領で少年を落としただけちゃうかと。
心的に結ばれる事もなければ、twitterで聞いたのだがエリは実は虚勢された男の子らしく性的に結ばれる事もない。
エリは年をとらないが故に少年がエリに対する幻想を捨てる余地が残されていない。
絵的にも箱庭のような閉塞感が全編にあるため、画面の全てが少年を幻想に殉じさせようとしている気がして恐ろしい。
これは良い意味でだけど僕にはこの話を「素敵〜」と消費できる余裕はなかったですね
ただ、期待していたほどに来るものがないというのも正直な感想
上記のような視点で俺は見ていたのでラストで少年がハッキリ手を汚すものかと思っていたよ