ゴーストライター


もうムリ、面白過ぎる、降参
鑑賞前寝不足でちゃんと頭に入るか不安だったのだけれどこれはかなり面白かったよ。これは傑作。
話自体はほとんど捻りがない。「まぁ〜コイツがクロなんだろうな」とアタリをつけたらそれが正解だったりする。
アクションだってほとんどない。出港するフェリーからジャンプして降りるぐらい。
なのに、滅茶苦茶面白い。
映画全体に漂う不安感や適度にストレスフルな感じが素晴らしい。
ついでに言うと演技と音楽も素晴らしい。
何気ない会話のシーンですらスリリングだし、ラスト、メモ紙をリレーしてる所はハラハラドキドキ、ラストカットに至ってはその絵心と気の利いた作為にムハァ〜ですわ、ムハァ〜。


ラストカットのアレが散る所と掃除夫(?)が風吹きすさぶ中ゴミを集めている所、加えて「自伝のゴーストライター」というユアン・マクレガー演じる主人公の立ち位置。
ここらへんがこの映画を読み解くヒントになるんでないかなーと思う。お話を紡ぐ欲求といいますか。真であるパーツをかき集めて真なる物語を紡いで本物になりたい主人公。劇中名前のない「ゴースト」さんは真なる物語を紡ぐことが果たしてできたのかどうか…。ぼんやりしててサーセン、てへ。