るろうに剣心

敵の描き方に実感を伴った恐怖や醜さが見えてこない
香川照之の悪役が出てるシーンなんかとぼけた感じの音楽を流してくれやがるわけですよ。
まず悪役に対して受け手が嫌悪感や怒り、恐怖を抱けなかったら「あーはいはい、また漫画のコスプレ映画ね」と思われるのがオチでしょうに。
「アジョシ」の悪役級の憎憎しさと恐ろしさを見せて欲しかった!

TVの監督さんだから、とは言うつもりはないけど、ちょっとした仕草や佇まいでキャラに厚みを与えていくっていう事はあまりできてないし、していない気がするなあ。

ただし、アクションに関しては、早すぎる編集が見づらくていくらか足を引っ張ってると思うけど「ここで手を抜いたらいけない」という意志は確かに伝わるような見応えのあるものになっていた。ここは積極的に評価したい。
アクションシーン含め佐藤健はこの映画の中で一番頑張ってたと思う(脚本段階でござる口調は何とかして欲しかったけど)

愚痴っぽくなったけど、それなりに楽しみました。
それなりにヒットしたらしいし、もしかしたら京都編やるのかなあ。
やるとしたら観に行くんだろうなあ…。