CUT

CUT [DVD]

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主人公の考えがかなり偏狭なものであり、実際にいたら不愉快な奴であろう事は想像できる。
だが、映画自体は彼の主張そのものにはさほど踏み込んでいかず、どちらかというと、その内容よりそこに宿る切実さや病的な熱をこそ伝えたかったのだろう。

客を説得するためにあれこれ頭を悩ませるのではなく(それはそれで一つの誠実さだとは思うが)、通りの悪い、しかし当人にとっては切実な、どうしても分かって欲しい事をデカい声で言い切る。
こいう映画には敵わないな、と思う。
これは劇場で観てそこにいる監督にサインの一つでも貰っておけば良かったな・・・。