アメイジング・スパイダーマン

こ、こんなの俺が愛し、応援したピーター・パーカーじゃないよ!
え、こっちの方が原作に忠実なんですか、そうですか…。

あるキャラクターが死ぬ重要な所では、ピーターが責任を感じて、持てる力を困ってる人達のために使おう!となっていくようには見えなかった。
むしろ、犯人探しをしている中でマスクをかぶってスパイダーマン誕生!みたいな音楽を流すので、どうもズレた印象が否めず…。

テーマ的な部分に関しても、いい気なもんだな、という印象から最後まではみ出る事は無かった。特にラストは正直不愉快ですらあったよ。それは自分だけの秘密にしなきゃダメだろ!

主人公の佇まいにはペーソスがなく、あまり応援したくはならない。
ヒロインはエマ・ストーンが演じているのでカワイイのだけれども、「ああ、ヒロインね」以上のキャラクターには見えて来なかった。

アクションシーンは結構楽しいので、ここで結構救われてる映画だとは思う。
思うに、マーク・ウェブ監督の資質や興味がスパイダーマンっていう題材と合ってそうで実はそんなにマッチしてないんじゃないか?
主人公とヒロインのやり取りは良い感じの生々しさがあって面白いのだけれども、全体としては散漫で窮屈だった。