下妻物語
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2004/11/26
- メディア: DVD
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twitterのツイートより。
世評も高いし大好きな方も多いらしいけど、申し訳ない…。僕にはナメきった感じしか伝わって来ませんでした…。
posted at 00:08:49
冗談めかした画面は「嫌われ松子」と同じなのだけれども「嫌われ松子」は作り手が思い入れるヒロインに対してちゃんと謙虚な距離を取れていたと思う。だから、松子みたいな人が実際にいたら関わりたくないが彼女の一生を胸に刻む事に価値も意味もあると思えた。
posted at 00:12:25
対して「下妻」はおそらくは作り手が重きを置いているであろうロリータさんを適切な距離を取って描く事が全くできていないように思えた。これが観客と作り手自身に対する甘やかし、もしくは無責任な嘘を映画に付着させてしまっているのが何とも残念。
posted at 00:16:15
作中で「幸せを手にするためには不幸に耐える勇気が必要」みたいな台詞が強調されているんだけれど、そんな甘い話か?勇気だけで幸せって手に入るのか?
posted at 00:19:00
いざ、幸せを手に入れようと奮起したらそれを否定する壁が現れるのが現実じゃね?「下妻物語」にはそれを見据える視点がない。壁が現れないどころか幸せの方から近づいてきやがるんだ。
posted at 00:21:09
適切な距離が取れていないといえば、土屋アンナのヤンキーも同様。ヤンキーを映画上で描くなら当然付随するであろう孤独等々のリアリティを丸ごと省略してる。例えポップな映画にしたってここは絶対に省略するべきではないと思うよ。
posted at 00:28:04
結果として何か「下妻物語」で描かれるヤンキーが物凄く矮小化、脱臭されたヤンキーに見える。このハードルを下げたヤンキー世界をヒロインのフカキョンが闊歩するのだから割と不快度が高い。
posted at 00:30:27
中島監督の演出って一旦上滑りすると全てが嫌いになる結構リスキーなものなんでしょうな。「下妻物語」では彼の演出がデフォルメでなく誤魔化しとして機能してしまっているように思う。
posted at 00:36:52
ただ、今作の欠点に関して作り手はおそらく自覚していると思います。
少なくとも今作の欠点は次の作品「嫌われ松子の一生」には感じなかったので。