ザ・レイド

期待し過ぎてた部分は否定できない。惜しい作品だと思う。

一番問題だと思ったのは、とにかく不必要な所までグラグラ動くカメラで気が散る事。加えて個々のアクションシーンはタイトにして欲しい所では長く、逆にじっくり見せて欲しい所では短い。特に対マッドドッグ戦は色々な意味で凄かっただけにもっとじっくり見せて欲しかったなあ。

話運びにも疑問が残る。
主人公ラマと敵の幹部が・・・っていうのはそれ自体唐突に感じられたし、彼が監視カメラの存在を失念してたうっかりミス・・・というのはどうにも納得しかねる。
ラマにも「お前のせいでこの人ピンチなんだぞ!」と思う所があって、強く応援したくなる感じでもなかった。

るろうに剣心」程ではないにせよ、せっかくのアクションの凄さを演出脚本が足を引っ張っているという印象が否めず。
作品の持つ本来のヤバさや凄みにブレーキをかけてしまっていると思う。
ハードルを上げに上げていただけに少し残念に感じてしまった。