『アタック・ザ・ブロック』

思ってた以上に社会派なテイストが強く、コメディ色は薄め。
麻薬の売人やってる大人が主人公に『売ってこい』とお薬を渡す場面にややエモーショナルを込めて描かれてるように見える所やラストでの国旗につかまる主人公の姿に作り手の意識の置き所が見て取れる。

子供と思っていたエイリアンが実は…といったくだりや、全体に敷き詰められたさりげなくも効果的な伏線がビシビシと心地よく回収されていくのは非常に刺激的で楽しい。

『これだけの問題なのにパンピーは誰一人として気付きもしない』という寓意があるにしても、ゴリラ宇宙人の大暴れに誰も気付いてない、というのはいささか不自然な気がしたりもしたが、基本的には中々楽しめた作品だった。ベースメントジャックスの音楽も良い。