『プロメテウス』

多分「お話はどうしようもないがビジュアルの面では観るべき所の多い映画」というのが世間の評判な気がするのだけれども、僕も同感。

特にファスベンダーが地球儀に触れるシーンなんかは素晴らしく劇場で見れたらもっと贔屓したくなるものだった。地球儀に触れるのが人間でなくアンドロイドである、って所に詩情があって素敵だと思う。

あとは下世話な見世物要素も楽しく、堕胎手術のシーンなんかは本当に笑ってしまった。
こういうのを見るとTVで見た『グラディエーター』から受けた感銘は嘘じゃなかったんだな、と心底思える。

お話は世評通り雑な所が多いのだけれども、テンポ自体は悪くないので苦痛という程ではなかった。
ただ、この雑さは見る人にとっては致命的だろうな。
僕としては『ダークシャドウ』同様こういう感じの適度に雑で、かつ光る所のある作品がTVで半年に一回ぐらいは観たいんだ。